2013年にトマ・ピケティ氏の著書「21世紀の資本」が発売されました。
そこで大きく取り上げられたのが「r>g」という公式です。
これは簡単に言うと、
「労働によって得られる収益の増加率より投資によって得られる収益の増加率の方が高い」
と言うことです。
もっと簡単に言うと「資本主義社会ではお金持ちはよりお金持ちになっていく」と言うことです。
資本主義社会では格差は広がっていくことがわかっています。
お金持ちの資産は投資によりどんどん増えていくため、各国政府が何も施策をしなければ格差は広がる一方です。
これは資本主義社会の欠陥であるが、ここを理解して利用することができれば資産を築くことができることも証明しています。
今日は資本主義社会で投資をすることが富を築くために重要なことである理由を解説します。



お金持ちはよりお金持ちになっていく
トマ・ピケティ氏が著書「21世紀の資本」を発表するまでは、
資本主義社会ではお金はシャンパンタワーのように、上から下へ広がるように流れていくため、
お金持ちが豊かになれば、その効果は波及してくと思われていました。
しかし、実際はお金はシャンパンタワーのようには波及せず、頂点の資産家はグラスを大きくすることにより多くの富を得ていることがわかりました。
一番上のグラスがバケツのように多くなればシャンパンは下には流れ出ません。
資産家は得た富を再投資することでどんどん資産を増やすことができます。
よって、お金は流動せずに一部の富裕層が富を独占する「格差社会」が問題となります。
しかし、全てのお金持ちがさらにお金持ちになっていくのではなく、富をしっかり再投資することができる人のみが資産を増加させます。
国や政府は対策が難しいのが現実
では、お金持ちから資産を税金として回収すれば良いのではないか。
と言う考え方があります。この考え方は至極当然ですが、2つ欠点があります。
ひとつは、資本主義社会ではお金持ちの成長の仕組みを阻害してしまうと国全体の成長力が衰えてしまうと言うことです。
資本主義社会は生みの親であるアダム・スミスが資産家が自己の利益のために経済活動をすることが国全体の成長に繋がることを提案したことから始まっています。
つまり、みんながお金儲けを考えて行動することで国が豊かになると言うことです。
お金持ちから税金でお金を回収し過ぎてしまうと結果的に国民全体が貧しくなってしまうと言うことです。
もうひとつの欠点は、回収した税金を有効活用できないと言うことです。
税金を再分配するのは政治家や官僚ですが、これも人間がやることであり効果的な再分配をすることは難しいです。
もし、平等を意識して均等に配分してしまえば、社会主義になってしまい、過去に失敗したソ連や中国の二の舞になります。
以上のことから、格差を国が税金等で調整することは至難の業と言えるのです。
お金持ちが投資をするのは投資が最も効率的だから
株式などの金融資産に投資する
お金持ちが投資をする理由は「投資が最も効率よくお金を増やす(または減らさない)」方法であるからです。
例えば、株式投資には株価が値上がりすることにより得る利益「キャピタルゲイン」と
企業かの配当金による利益「インカムゲイン」があります。
株式投資による利益は指数に連動するインデックス投資であれば平均で年間6〜7%ほどあります。
1億円をインデックス投資に回すことができれば6%で年間600万円の収益を得ることができます。
年間の生活費を600万円以下で生活すれば資産が減少することはありません。(極論ですが。)
2021年現在、世界一の資産家であるジェフベゾス氏の総資産は20兆円と言われています。
これを6%で運用すると1.2兆円です。
「1年間で1.2兆円!!!」
もう資産が減りませんね(笑)
これは極論であり、株式の収益率はボラティリティ(変動)が激しいですからこのようにはいかないかもしれませんが、資産家は働かなくても投資による収益で生活はできると言うことです。
働いて得る収入だけが収入ではないと言うことを理解する必要があります。
自分のビジネスに投資する
株式投資以外の方法で「自己投資」があります。
自分自身、または自分のビジネス(会社等)に投資する方法です。
サラリーマンである以上、どんなに優秀であっても会社からもらう収入には上限がります。
年収2000万円以上サラリーマンはまずいないでしょう。
しかし、自身が代表となり会社を起業した場合は個人でプロフェッショナルとなる場合(プロスポーツ選手や俳優など)は収入は青天井になります。
自分や自分のビジネスに投資をしてマネタイズが上手くいけば株式投資を上回る収益を上げることは可能です。
このようなやり方でお金持ちはお金を投資して資産を拡大させます。
お金持ちでない人も投資をすべき理由
みなさんが自分のことをお金持ちではないと思っていた場合、
まずは投資を勉強し、実践してみることをおすすめします。
投資をすることで、経済の仕組みを学ぶことができます。
日本では政府による投資優遇制度「NISA」や「iDeCo」があります。
これは長期間で行えば低リスクで資産拡大と節税の両方を実践できます。
また、投資を実践すると株価や経済ニュースを見るようになり学びの機会も増えます。
日本では証券口座を持っている人はまだ20%もおらず、正しい投資を実践している人は10%ほどであると言われています。
今ならNISAやiDeCoを始めることで上位10%に入ることが可能です。
1歩早く踏み出すことで複利効果を利用して大きな差をつけることもできます。
ぜひ、証券口座を開設し投資をスタートしてください!
おすすめの証券口座を下記にリンク貼っておきます!