上司「若いやつは褒めて伸ばせ。」
部下「僕は褒められて伸びるタイプなんです。」
最近は叱るのでなく、褒めて伸ばすのが大事ということをよく耳にします。
私は褒めて伸ばす、叱って伸ばすはどちらも正解であり、不正解でもあると思います。
というより、もっと重要な前提があるということです。
それは、「普段から目にかけている」ということです。


褒める・怒るは特別な場面である
褒めることも叱ることも、それは特別な場面なんです。
何か褒められること、叱られることが起きた時に対する反応であり、事象に対する結果です。
それよりも重要なのは「普段から目にかける」ということです。
部下の気持ちは普段のコミュニケーションで変わる
自分のことばかり優先して部下たちとのコミュニケーションが良好に取れていない上司がいたとします。
仕事で結果を出したときに上司から「頑張ったな!よくやったな!」と言われたとします。
あなたの心の声は「何も知らないくせに...どれだけ大変だったかわかってるの?」でしょう。
仕事でミスをしたときに上司から「何やってんだ!しっかりやれよ!」と言われたとします。
あなたの心の声は「何も知らないくせに、偉そに叱るなよ!」でしょう。
では、上司が普段から自分に目をかけてくれている人だったらどうでしょう?
同じく仕事で結果出したときに「よくやったな!いつも頑張ってたからな!」と言われれば、
あなたの心の声は「いつも気にかけてくれてありがとうございます」でしょう。
また、仕事でミスをしたときに「何やってんだ!いつものお前らしくねいじゃないか!どうした?体調でも悪いのか?」と言われれば、
あなたの心の声は「この人は自分のために叱ってくれているんだな」でしょう。
褒めるも叱るも前提となる普段の接し方次第である
褒めることが大事、叱ることが大事ではなく、
普段から部下や同僚のことを「しっかり見る」ことが大事です。
好かれる上司は自分の仲間を大切にして常に気にかけています。
人は他人に自分を理解してもらいたいという気持ちがあります。
そして、信頼とは小さなことの積み重ねから成り立ちます。
部下との人間関係で悩んでいる人は、少しだけでも部下の行動を観察してみましょう。
何か変化はないか、楽しそうに仕事をしているか、困っていないか、
小さな気遣いが信頼関係を作ります。
周りを見る余裕を持ちましょう!