投資対象には色々なものがあります。
現金、株式、債券、不動産、金、など。
細かいものを含めれば、まだまだありますが、その中ので株式投資が最も優れている理由を解説します。


200年におよぶ金融資産に関する歴史から見えてくること
上の図は過去200年間の金融商品に関する成長率を表したものです。
1801年時点の各商品を1ドル分保有した場合に2001年時点での価値はどれくらいであるかを示しています。
ここでは株、長期国債、短期国債、金、ドル(現金)で比較していますので解説していきます。
株
1801年に1ドル分の株(ここではダウ平均より算出)を保有していた場合に2001年時点は、
約60万ドルとなっています。
「えッ!60万倍ッ!!」
いきなり結論ですが、株の上昇率がダントツでNo,1です(笑)
資本主義社会が続く以上は株の成長率があらゆる資産を上回ると言われています。
ただし、株価はボラティリティが激しく、短期的には暴落等により損を抱える可能性が大きいです。
自分のリスク許容度を考慮して投資を検討しましょう。
長期国債
1801年に1ドル分の長期国債を保有していた場合に2001年時点は、
1,072ドルとなっています。
株の60万倍がインパクトが凄まじく、霞んでしまいますが、
長期国債も1,000倍と大きく上昇しています。
株よりも安定していると言われる国債はボラティリティが少なく、投資期間が短い人にはおすすめの資産となります。
短期国債
1801年に1ドル分の短期国債を保有していた場合に2001年時点は、
301ドルとなっています。
長期国債と比較して1/3ほどですが、株よりも比較的安定して運用はできるようです。
長期投資には向かないですが、短期的な投資対象としては悪くないと思われます。
金
1801年に1ドル分の金を保有していた場合に2001年時点は、
1.39ドルとなっています。
1.4倍ほどしか増えていません。金は利息を産まない資産ですので複利が効かず長期的には株や債権には劣るところがあります。
金の優れているとこを「有事の金」と言われるように株価や債権価格と逆相関の関係にある点です。
株や債権が暴落するときは相対して金価格が上昇します。これはリスクヘッジとしては優れていることを表しています。
しかし、2021年現在では金価格と株価も一部相関関係にあり、同じように上昇・下落することが増えてきたので注意が必要かもしれません。
ドル(現金)
1801年に1ドル分を現金で保有していた場合に2001年時点は、
0.07ドルとなっています。
「14分の1になっとるやん!」
資本主義社会は緩やかなインフレが起きていますので、現金の価値は次第に減少していきます。
200年という長い期間で見ると複利の効果も効いて減少幅は大きくなりますね。
銀行預金も含めて、現金のみで資産を保有することにリスクがあることがわかります。
かといって、「Cash is king」という言葉があるようにボラティリティが最も少なく流動性が高い現金は安全資産としてある程度保有しておくことをお勧めします。